19歳の遺書

中学生の君へ

大学の選び方

まず大学を選ぶにあたって「自分が将来どこに住むか」が大きなポイントになります。今後日本は少子高齢化により都市部に人口が集中し、田舎での生活は困難になります。若いうちはいいですがあなたが歳を取った時、電車もバスも無い土地でどうやって生活するのでしょうか。結婚して子どもができれば教育面での問題も発生してきます。東京・大阪・名古屋・横浜・千葉・埼玉・神戸・京都・札幌・仙台・広島・福岡あたりの都市を選択した方が良いでしょう。

住む場所を選択したら次はその土地で就職するのに有利な国公立大学を選びましょう。勿論、東大や京大に行ければベストです。しかし、全員が難関大学に入れる訳ではありません。そのため住むと決めた地域の国公立大学を選ぶのがオススメです。国公立大学は授業料が安いだけでなく、その地域の就職に強く、就活時の移動による経済的負担も少ないからです。(例:福岡で就職→九州大、熊本大、長崎大などの九州地方の大学を選ぶ)

逆を言えば、例えば九州地方の大学から中部地方の企業に就職するのは比較的不利になるということです。気を付けましょう。(難関大学であればどこでも通用するのであまり心配する必要は無いと思います)

 

次は学部・学科選びです。大学には様々な学部・学科があります。文・法・経済・理・工・農・教養・教育・医・歯・薬・獣医・保健...

情報学部や心理学部、データサイエンス学部、国際学部、地域学部、体育学部、芸術学部など細かいところを挙げればキリがありません。

選び方の手法は二つあります。

一つ目は純粋に興味がある分野から選ぶことです。この方法ならドロップアウトする確率も低く、一番望ましいと思います。

二つ目はなりたい職業から逆算して選ぶことです。例えば公務員になりたい→法学部、銀行員になりたい→経済学部といった選び方です。

 

最後に一番の問題になるのが学費です。実家から通える国公立大学がベストですが、レベルが合わない、希望学部が無いということもあるでしょう。国の修学支援制度(授業料免除)、給付奨学金、貸与奨学金をフル活用しましょう。奨学金の利率は極めて低いので利子についてはそこまで気にしなくても大丈夫です。また、奨学金の給付を行っている民間の団体(キーエンスなど)もかなりあるので早い段階からチェックしておいてください。あまり借りすぎると返済が大変になるのでしっかりと就職後の返済計画を立てた上で借りましょう。どうしてもお金が工面できないなら国公立大学の夜間という方法もあります。学費は昼間部の半分です。是非検討してみてください。

参考  国公立×実家を基準に考えると、一人暮らしで+250万円、私立文系で+250万円、私立理系で+450万円学費が加算されます。(金額は概算)

 

ここで書いたのは一般論ですし自分の状況に合わせた選択をしてください。健闘を祈ります。

 

底辺家庭から逆転する方法(高校生ver.)

前回の中学生ver.に続いて今回は高校生ver.です

 

高校生の場合は難しいです。高校入学まで何もやってない人間が国公立大学に受かるかというと難しいと思います。勿論一般入試で大学を受験するのも良いのですが今回はそれ以外の方法を挙げていきたいと思います。

 

①推薦・AOを使う

これが一番オススメです。国公立大学の推薦AOは書類審査+面接+小論文で入れる大学があります。ただし、私立大学の推薦AOとは大きく性質が異なり、倍率が非常に高く、光るものがないと落とされます。具体的に言うとその学部で学ぶ内容に関連した難関資格や大会、研究での実績が欲しいです。また、英検やTOEICも取っておいた方がいいでしょう。(偏差値のあまり高くない高校出身だと大学の英語の授業についていけるか疑われるため)

滑り止めには横浜商科大学を使いましょう。英検2級or簿記2級を持っていれば授業料が全額免除になります。(資格で学費が免除になる大学はたくさんあるのでチェックしましょう)

 

②公務員試験を受ける

高卒の公務員試験は比較的受かりやすいです。予備校にはなるべく行った方がいいので1,2年生の間にアルバイトをして予備校に行く費用を貯めておきましょう。合格すれば給料はそれほど高くはありませんが安定した生活を送れます。ただ、落ちてしまった場合は1年間浪人しなければならないという問題もあります。

 

③司法試験or公認会計士試験を受ける

これは全くオススメできませんが一応紹介します。地頭に絶対的な自信がある人だけ挑戦してください。

まず高校3年間バイトをして予備校に行く費用を貯めます。この二つの試験は予備校に行かないと絶対に合格できません。そして1日12時間の勉強を数年続ければ受かる「かも」しれません。弁護士と会計士は学歴が無くても資格さえ取れば就職できます。合格さえすれば一気にエリートの仲間入りです。しかし、試験に受かることは非常に難しいでしょう。

 

以上で紹介したのは数ある手段の中でほんの一部のに過ぎません。別の道もたくさんあると思います。自分に合った戦略で勝負しましょう。

底辺家庭から逆転する方法(中学生ver.)

まず伝えたいのが、「この社会は勉強しない限り勝ち組にはなれない」ということです。スポーツ選手等例外はありますが基本的に良い職業に就くには勉強するしかありません。

 

まず何としてでも高校受験を勝ち抜き進学校に入りましょう。何故なら偏差値50未満の高校は勉強をする雰囲気が皆無だからです。レベルの低い高校で周りが遊んでいる中勉強を頑張るのは至難の技です。少なくとも偏差値60程度の高校に入るべきです。塾に行くのがベストですが経済的に厳しい場合は行かなくても大丈夫です。塾に投資して大学進学の費用が無くなると本末転倒です。参考書を買って勉強すれば問題ないと思います。学校の先生にサポートしてもらうようにお願いしましょう。Try ITという無料で講義が視聴できるアプリもあるので使ってみてください。また、Twitterの勉強垢をつくっておくと情報収集や分からない論点を質問できます。

進学校に入ることができたら後は周りに負けないように努力していくだけです。塾に行けないなら武田塾の参考書ルートに沿って勉強していくのがいいでしょう。

 

進学校に入学することをクリアし次に問題になるのが大学選びです。これについては別の記事に書きたいと思います。

 

大学に合格することができたらあとは勉強と好きなことに打ち込んでいけばいいと思います。(結果的にそれが就活対策になるので)

かなり厳しい闘いになると思いますが現実的に考えて底辺家庭から這い上がるには必死に勉強するしかありません。私のようにならないように皆様には頑張ってもらいたいと思います。

 

ここまで色々書いてきました例外があります。「絶望的」に勉強ができないケースです。底辺家庭の場合、遺伝的な要因や育った環境によりどんなに勉強しても成績が伸びない人が少なくありません。その場合は職業科高校(工業・商業・農業)に行ってください。意外に思われるかもしれませんが職業科高校には大企業から求人が来ます。出世こそできませんが給料もそこそこの水準です。職業科高校のテストは高校にもよりますが大体は地頭が悪くても努力すれば良い成績が取れるものばかりです(暗記させる試験が大部分で思考力を問う問題はほぼ出題されない)。そのため、努力さえすれば誰でも大企業に就職できます。また、職業科高校からでも専門高校枠の推薦やAOを使えば国公立大学や難関私立大学に行くことは可能です。絶望的に頭が悪い人間が普通科高校に行くとFランク大学→フリーターという最悪のパターンになる可能性があります。絶対にやめましょう。

 

なぜ勉強しないといけないのか

 

なせ勉強しないといけないのか、結論から言うと、私は勉強するのは自分の能力を証明するためだと思います。

 

勉強には社会で必要とされる能力が詰まっています。例えば国語ができる人は読解力や文章力がある、数学ができる人は論理的思考力がある、英語ができる人は暗記力と継続力があると判断できます。つまり、勉強ができる人はビジネスの世界でも優秀である可能性が高いということです。そのため、企業は採用活動の際には学歴フィルターを設けたりSPIの試験を課すことで勉強ができない人間を弾きます。勿論、勉強ができなくても仕事はできるという人もいるかもしれません。しかし、エントリーシートを送ってきた全員をいちいち選考していては採用コストがかかります。企業が学力で足切りするのにはこういった理由があります。社会に自分を認めてもらう手段の一つが勉強なのです。

 

上記のような理由で勉強するのは本来望ましくないのかもしれません。しかし、底辺家庭で育った子どもに本質的な学びの意義を説いてもいまいちピンとこないのではないかと思います。打算的な理由でもいいのでまずは勉強をすることに意味があることを理解してもらうのが重要だと思います。本質的な学びの意義については瀧本哲史先生が「ミライの授業」の中で著しておられるのでそちらを読んでいただければと思います。

 

高学歴の世界で育ってきた人は「勉強が大事とか当たり前じゃん」と思うかもしれません。しかし、低学歴の世界で生きている子どもの多くは勉強の意味を知らないのが現実です。もう少し学校教育で勉強の意味について考えさせるべきではないかと思います。

自己紹介

私は地方の過疎地域に生まれました。町には大卒の人間など殆どおらず、多くの人間には大学に行くという発想自体がなかったように思います。

私の家は母子家庭で貧しく母親の口癖は「お金が無い」でした。

そのような環境で大学進学など考えもしなかった私は職業科高校へと進学。高校卒業後は地元企業に就職しようと考えていました。

 

高校に入学した私は希望の企業に行くためにひたすら評定を上げました。私の高校は偏差値が50程度で、少し努力すれば簡単にテストで点が取れます。私はそこまで努力したつもりはありませんでしたが成績は常に学年トップクラスでした。資格もそこそこの難易度のものを取れました。中学時代は全く勉強しなかった私ですが段々と勉強することが楽しくなってきました。その頃から漠然と「大学に行きたいなぁ」と思い始めました。

 

転機となったのが2年生の夏休みの三者懇談です。担任の先生から地元の国公立大学の推薦入試を受けることを勧められました。経済的に大学進学が厳しいことを伝えると、実家から通学できる地元の国公立大学なら貧しい家庭でも学費の減免制度を使い奨学金を借りれば進学できることを教えていただきました。先生にはとても感謝しています。私は受験することを決めました。

 

そして私は無事合格することができました。

 

その後高校を卒業し、少なくない数の友人が地元を離れていきました。実は私も地元を離れたいという思いはありました。しかし、県外に出て一人暮らしをするのは弟や妹に経済的に苦しい思いをさせることになります。親からは学費を出すことも仕送りもできないときっぱり言われていました。ですので今のところ就活の際に上京しようかと考えています。しかし、地方のレベルの高くない国公立大学の人間が東京で就活をするのは非常に厳しく、交通費もかなりかかるため非常に憂鬱です。

 

もっと早く学問に興味を持って、大学進学を決めて、一生懸命勉強していれば都会の夜間大学や奨学生試験を受けるという手もあったのに...

後悔しても手遅れでした

 

このブログはあとからくる底辺家庭で育った学生に私のように後悔してほしくないと思い立ち上げました。私が中高生の時に知りたかったと思う情報を書いていきたいと思います。少しでも皆様の人生のお役に立てれば幸いです。