19歳の遺書

中学生の君へ

地方から文系が消える日

現在、多くの地方国公立大学で文系学部が再編されています。文・法・経済などの学部を規模を縮小して人文社会科学部としたり、地元で活躍する人材を育てる地域学部にするといった具合です。

国立大学の運営交付金が減少している現状を考えると金にならない文系学問が縮小されるのは仕方ないとは思いますが、地方で文系学問が学べないとなると都市部への人口流出がさらに加速するのではないでしょうか。

地方において大学が知の拠点として果たす役割は極めて重要です。地方から文系の素養を持つ人間が消えたとき、貨幣価値では表せない損失が生まれるのではないかと危惧せざるを得ません。行き過ぎた実利主義はやがて反知性主義へと繋がるでしょう。

個人的には国立大学の文系学部を潰すならその前にFラン大学の文系学部を潰すべきではないかと思います。